坂川美女丸 Interview Part 2

坂川美女丸 Interview Part 2

そしてカブキロックス結成

1st Albumのジャケットより
1st Albumのジャケット、中央から時計回りで氏神一番(唄い=Vo)、大槻セイシロー(四味線=Ba)、坂川美女丸(六味線=Gt)、井上晴之助(洋太鼓=Dr)、青木秀麻呂(六味線=Gt)

(注)大学卒業~カブキロックス結成の間にカブキロックスの前身バンドとして知られている「Hysteric Glamor」で活動していた時期がある。この時期については電子書籍としてAmazon等で販売されている「ギタリストを笑え!」というエッセイで触れられているので気になった方は是非手に取っていただきたい。

   大学を卒業し、「Hysteric Glamor」に参加して活動されていました。その後別のバンドにいたボーカルの氏神一番さんとHysteric Glamorが合体してカブキロックスが結成されます。「いか天」にも出場し、瞬く間に人気者になってメジャーデビューとなるわけですがこの頃のエピソードを教えてください。

エッセイにも書いたけど氏神は一番屋というバンドをやっていてそこのボ―カルだった。一人だけカブキのメイクをしててね。いか天にも彼は一番屋で出たいんだけど他のメンバーが嫌がっているとかで。それで当時Hysteric Glamorは既にヴォーカルも代わって白塗りはやめていたんだけど、そういう事なら当時のスタイルを一時的に復活させて俺たちと一緒にやったら面白いんじゃないか、ってことになった。これがカブキロックスの始まり。
こういった流れでもわかると思うけど元々メンバー全員がカブキロックスを一時的なものと考えていてね。ただ単に番組に出て、その時だけのユニットのつもりだった。それが続けることになっちゃったんだよね。これは誤算(笑)

その時にベースをやっていた大谷が辞めると脱退を申し出たんです。
因みに2017年最初のカブキロックスのライブに大谷が来ていてその話になってね(笑)
「メイクが嫌で辞めたんでしょ?」と皆に言われてて(笑)
「でもそれだけじゃないんだよ」と言っていたけどね。
多分カブキロックスは彼がやりたいバンドじゃなかったんだよね。白塗りじゃなくて、普通のメイクして、口紅塗ってフリル着るグラマラスなバンドをやりたかったんじゃないかな。

ここまで盛り上がっているけどベースどうする?ってなったときに、良く打ち上げにいる大槻ってやつは身長高いからどうか?という意見が出て。

「でもあいつはギタリストでしょ?」
「ギター弾けるならベースも弾けるべ!?」

ってことで簡単に彼の加入が決まった(笑)

大谷の脱退後もいか天関係のイベントが続いていたんだけど大槻の横に僕が立っていると
「美女丸さん、好色一代男ってどんな曲だっけ?」
てそんなことをずーっとステージでやっていた(笑)あの時彼は曲と曲名が一致してなかったんだよね。コードは一生懸命覚えるんだけど(笑)

そして彼はベーシストではなかったけどベーシストのキャラとしては凄い良い感じだった。

   所謂ギターベース的な感じですか?

そうそう。

   メジャーデビューしてからはいかがでしたか?

1stの時が一番“江戸からタイムスリップした”というコンセプトが固められていたように思う。それは曲名から始まり、曲調にも和のテイストが入っているよね。

   2ndの頃になるとPopな面が更に強調されていつつもHard RockやMetalにあるようなエッジのある音に変わっていきます。またこのアルバムで初めて世に美女丸さん作曲の曲が発表されています。曲の印象として他のメンバーの曲とは違う変化球な曲を持ってきたなと思ったのですが、その点は意識されていたのですか?

変化球と言われたのは初めてですね。(驚いた様子で)
2ndアルバムに収録されている「CAN’T STOP LOVING YOU」とかは「Hysteric Glamor」の時にすでに音源化されていましたし。

   メンバーの作る曲についてですが青木さんはPopでグラマラス、氏神さんもPop、大槻さんはアメリカンロックな曲ですけど、美女丸さんの曲はヨーロピアンで大半がヘヴィな曲だと感じました。勿論「夢旅人」のようなキャッチ―でメジャーな曲もありますが。

カブキロックスの中では自分が曲やパフォーマンスにおけるハードロック、ベビーメタル担当と思っています。曲に関しては特に意識をしたわけじゃなく、自分がこれまで聴いてきた音楽の要素を持って自然と生まれてきた、という感じです。
個人的に2ndがバンドのコンセプトと各個人のやりたいことのバランスが一番取れていて気に入っている1枚ですね。
2nd Album発表後当時のフライヤー
2nd Album発表後当時のフライヤー

   そしてこれまで不動だったメンバーの脱退がありました。

実はカブキロックスは事前の準備(メイク、衣装)が大変で負担が大きく演奏本意になりづらいところがあるんです。音楽としてやりたいことが10あっても実際にできるのは5とか6になってしまい、本来やりたい音楽、演奏が出来ない状態に陥ってしまう。今ではこういうことに対して許容出来るけど、当時は割り切ってやることが難しかった。見た目のインパクトが強すぎて楽曲のスタイルも限定されて、みたいな。この事は他のメンバーも同じだったと思うし、音楽に集中できないことがネックとなってカブキロックスをやりたくない気持ちがあったと思う。

K-clipsという映像作品のジャケットを見ているとメイクを通じて当時のバンドメンバーのスタンスが現れている。白塗りでしっかりメイクをしているのは自分と氏神だけで、青木はナチュラルメイク、大槻と井上はその半々のメイクといった感じでね。そして自分のやりたいことをバンドに持ち込むにしても半端になっていて難しくなっていたと思う。
今の気持ちとしてカブキロックスはカブキロックスで楽しんで、自分の好きなことはソロでやれば良いと思っている。いわば悟りの境地かな(笑)

   3rdアルバム発売時にはこれまで多くの曲を手掛けていた青木さんや大槻さんが脱退されて美女丸さんを中心に作られていますが、アルバムの構成を考えて何か意識されていたことはありますか?

3rdのときは「こういう曲を作る」という意識はなかった。2ndの頃から自分がアコギを弾いて氏神が歌い、二人で曲を作ることが増えてこの時も同じような感じで曲を作っていました。
「いつの日にか…」「そっと眠れ」は今でもライヴでやるくらい気に入っています。
この時に作られていたけど音源として発表されていなかった「しあわせの月」という曲があるのですが、カブキロックス名義ではなく氏神と二人名義で出す予定です。現在はレコーディングも終わりつつあるのでもうすぐファンの皆さんに届けられると思います。

   そして月日が経ち、バンドを脱退されますがその後どんな活動をされていましたか?

バンド辞めた後はセッションやデモ制作などの仕事以外に「Novela」のボーカルだったアンジー(五十嵐久勝)さんと「Birds Eye View」というバンドをやっていました。このバンドでは音源をCDなどの形にはしていません。その時はまだインストはやっていないですがソロ活動も始めていました。
後方左より坂川美女丸(Gt)、五十嵐久勝(Vo)、、前方左より、堀江睦男(Dr)
貴重なBirds Eye Viewのメンバーショット
後方左より坂川美女丸(Gt)、五十嵐久勝(Vo ex-Novela、ex-Cyclone)、大谷正敏(Ba ex-Hysteric Glamor)、前方左より、板倉 真一(Key ex-大谷レイブングループ、ex-Cyclone)、堀江睦男(Dr ex-Starless)

Part 3に続く。

坂川美女丸Interview
Part 1

投稿者: 管理者

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