来る11/24(日)に横浜のTHE CLUB SENSATIONにて「英国ロックを歌う!」というイベントが開催される。そのタイトル通り曲はBritish Rock限定となっており、多種多様なロックを産み出してきた彼の地の音楽を楽しめる内容だ。
今回は出演する高橋洋樹と吉田達彦にこのイベントや、英国ロックについて語ってもらった。
・「英国ロックを歌う」へ出演することになった経緯を聞かせてください。
高橋洋樹:The Club Sensationには定期的にお世話になっているのと前回のステージでWhitesnakeを歌ったところミチアキさんとFreeとかバドカン(Bad Company)とかもやりたいですねなどと話してこういう形になりました。
吉田達彦:所属事務所MOJOST社長より、11/24に事務所の先輩の高橋洋樹さんがThe Club Sensationでライブするけど吉田も出るか?とお声掛け頂き、2つ返事で出演することになりました。“英国限定”という縛りもとても魅力的で、というのも僕のロックのルーツはBritish Rockなので出ないと言う選択肢はありませんでした。
高橋洋樹
・ライブの選曲についてどのようなコンセプトで固めたのか。
高橋洋樹:Paul Rogers & David Coverdale!
吉田達彦:「一聴しただけで“これぞBristish Rock!”と感じて頂けるもの」をコンセプトに、British Rock/British Hard Rockの王道を行くバンド・アーティストで固めていきました。年代も幅広く設定し、60年代から90年代までを網羅していますが、自ずと70年の黄金期のバンド・アーティストが多くなりましたね。
・英国ロック(British Rock)の魅力とは
高橋洋樹:ブルージーなヴォーカルとハードなギターそしてタイトなリズム!ロックの真髄です!
吉田達彦:まず何といってもロックというジャンルが誕生してからというもの、どこの国のバンド・アーティストよりも常に先を行っていて、ありとあらゆる派生ジャンルやムーブメントを誕生させたことでしょうか。ハードロックもプログレッシブロックもパンクもグラムもヘヴィメタルも全てイギリスから誕生していますし、特に60年代後半~70年代前半におけるイギリス勢の勢いは本当に凄まじいものがあります。ロックはイギリスを中心に回っていたと断言してもよいと感じています。!そして面白いのが、著名ではないマニア受けするバンドというのが沢山いますが、聴くとベテラン勢に負けず劣らずの凄いバンド・アーティストが山のようにいること。ハマると抜け出せない底なし沼なのです。
音の方では、とても湿っぽくて哀愁や泣きが多い点が魅力的です。まったくカラッとしていなくて、どこかジメッとしていて暗いんですよね。イギリスは1年の内の半分くらいの日で雨が降るといわれていますから、そういった環境の面が音に表れているのかな~と。一番わかりやすい曲はProcol Harumの「青い影」でしょうか。ハモンド・オルガンで奏でられるイントロからグッときます。この音は絶対アメリカからは出てこなかったといっても過言ではないのでしょうか。他にもDeep PurpleやUriah Heepなども正にBritishという音を奏でていますね。
音以外の点では、ジャケットやそのデザインも魅力的です。有名・無名問わず、どのバンド・アーティストの作品もジャケットのデザインが秀逸で、ジャケットからもその音像が浮かび上がってくるというか、想像を膨らませてくれる点が素晴らしくて。Still Lifeの1st「Still Life」は、見開き型のジャケットなのですが、正面のジャケットピンク色の美しい花びらが沢山散りばめられていたり、裏ジャケットは頭蓋骨という真逆の演出をしていたり、Manfried Mann Chapter Threeの2nd「Volume Two」は、表・裏のジャケットに半目状態の不気味な女の子の人形の頭部だけがびっしりあったり。Jethro Tullの2nd「Stand Up」は見開きジャケットを開くと織り込まれていたメンバーの写真が立ち上がってくるんです。この様に、凄く陰りがあったり、遊び心があったりと手に取る楽しさを教えてくれる作品が多いですね。
熱く語ってしまいましたが、この様に音もそうですがジャケットなど細部に渡って拘っている点が素晴らしいと感じています。
吉田達彦
・英国ロックで好きなアーティストや楽曲とその理由を聞かせてください!
高橋洋樹:Free、Bad Company、Whitesnake、Deep Purpleなどなど。力強さと哀愁を感じさせるところが好きです。
吉田達彦:一番好きなバンドはQueenです!これは英国抜きにしても世界で一番好きなバンドです。まずジャンルにとらわれなく色々な作品を残し、時代によって音を変えながらも聴けばQueenそのものという、何をやってもQueenになってしまうところが素晴らしいです。1stからほぼQueenという音を作り上げてしまっていて、2ndで完全に確立した点も素晴らしいと思います。そこから4thで完全に天下を取るわけですが、1枚たりともアルバム全体通して同じ物はなくて、常に進化しているんです。Queenの曲はもう全部大好きなんですが、中でも一番好きな曲は「Show Must Go On」です。フレディ生前最後の作品である「Inuendo」に収録されている曲ですが、フレディのベストパフォーマンスといってもよい素晴らしい歌唱が聴け、まさに絶唱です。「ショーは続いていく」という歌詞がまた泣けるんです。この頃すでにフレディの身体はエイズに蝕まれていて、レコーディングも大変だったと聞きます。本当に最後の力を振り絞って歌われたんだなというのが痛いほど感じました。至極の名曲だと思います。
他にもキリがないくらい好きなバンドが沢山います。英国のバンド・アーティストだけで所持しているCDは500枚じゃききませんからね。(笑)
・バンドメンバーの紹介をお願いします!
高橋洋樹:高橋洋樹(Vo.ドラゴンボール魔訶不思議アドベンチャー歌手、ex-Come On Baby)、南明朗(g.from白井貴子&Crazy Boys、ex-Grand Prix)、北川遊太(g.from QUORUM)、ロジャー高橋(Dr.from X-RAY、D.T.R.、ex-Velvet Spider)、michiaki(B.from Ra:IN、TENSAW、ex-The Toys )
吉田達彦:今回バンドで出るにあたって、絶対こと方とBritish Rockをやりたい!と思って声を掛けたのがギターのMASHAさん(Silex 、ex-Crying Machine)でした。MASHAさんとは西池袋の洋食屋「TOKYO美食伝説Papi Popi」で3か月に1度開催されている『美食deROCK』というZero Corporationファンの集いのイベントで一緒に出演していて、そのギターの哀愁さ、エモーショナルなプレイ、ヨーロピアンのテイストがギタープレイにビッシリと詰められているなどなど、全てにおいて度肝を抜かれていたので、ここは絶対に譲りたくないと思って。
ベースの寺沢リョータさん(WHY SO NERVOUS、DECAYS、ex-TORNADO GRENADE)とドラムの石川達也さん(Silex、ex-QUORUM、ex-NAKED MACHINE)はMASHAさんが声を掛けてくれたお陰で一緒に出来る事となりました!2人とも初めましてなのですが、実力派の超絶凄腕プレイヤーですし、もの凄いメンバーが集まったなと僕自身とても驚いております!
・ライブへの意気込み
高橋洋樹:メンバーみなさん名のある方なので気合入れて歌います!
アニソンの時の高橋洋樹とは一味も二味も違ったステージになると思うので必見です!
うまい酒飲んで旨いもん食べて極上のブリティッシュハードロック聴いて!
最高の夜になります!
吉田達彦:個人でバンド形式でのライブをするのはとても久しぶりなのですが、僕の大好きな英国ロックを素晴らしいミュージシャンの方々と奏でることができるのかと思うと、早くやりたくてしょうがないです!ワクワクが止まらなく、とても気合が入っております!!
「British Rockとは何なのか?」という問いに対する答え、それを身をもって感じていただけるライブになることは間違いないでしょう!!
スーパー戦隊シリーズの「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」を通じて僕のことを知った方は多いと思います。バンドでのライブでは、「ルパンレンジャーVSパトレンジャー」を歌っている僕とは180度違う僕が観れますので、是非観に来て頂きたいです!
最後に・・・“英国ロックよ、永遠なれ!”
Live Info
18:30 open/19:00 start
Charge¥3,000(1drink付)
THE CLUB SENSATION
〒231-0065 横浜市中区宮川町3-80
TEL. 045-241-3166
https://sensation-jp.com/
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